心が「もうどうしようもない」と思った時に助けを求める相手は身体です。
意識に心の声が届かず、思考が爆走する状態になっているので、心は身体にこれ以上思考の思う通りに出来ないように止めに入ることを頼みます。
その結果、心身に不調が出てくるのです。
でもここで問題なのは、心身に不調が出てしまって休まざる得なくなった時に、自分自身をキチンと労われるかどうかなのです。
大抵の人は自分を労わるよりも、自分を否定して追い打ちをかけます。
情けない、自分なんて、どうして自分は・・・と。
心と身体が悲鳴を上げているのに、それでも自分を労わることが出来ないのです。
子供の頃から自分らしさを肯定されずに育った人は、無意識に人と自分を比べ否定してしまうのです。
頑張ることが当たり前に育つと、出来ない自分を否定してしまうのです。
本当は何も問題ないのに。
それに頑張っていたことが、本当に自分がそれを頑張りたいと思っていたかどうか?という根本的な心の問題に気づいている人は案外少ないのです。
周りを見て、こんなもんだろうと思って、こういうものだと思いこんで生きている人は思っているよりも多いのです。
しかし育った環境が良ければ良いのですが、環境が悪かった場合、大人になった自分は自分の思いこみがおかしいことに気づきません。
また大人ですから誰もそれを教えてくれる人はいない状態になってしまうのです。
何が自分にとって良いのかを、正しいのかを。
そして間違った思い込みを持ったまま大人になった人たちが、感情を上手く出せずにしんどい想いをしてしまうのだと私は思うのです。