子供の頃から様々な形で親に自己を否定されてきた人達は愛について懐疑的です。
なぜなら「親が自分を否定するのなら他人はもっと自分を否定するだろう」という思い込みが心の中に作られるのです。
ただ親が子を否定する理由は、ほぼ親のわがまま。自分勝手さにあります。
しかし子供は小さければ小さいほど、親は神様みたいな存在で万能な人間だと思っています。
その親に理由も言われず否定されるのですから、「自分が何か悪いのだ」と子供心に思ってしまうのです。
そしてこの「自分が何か悪いのだ」という思いは、3つの思い込みを作り出します。
1つ目は、自分の容姿が悪いから親から否定されるんだという思い込み。
2つ目は、自分の頭(思考)が悪いから親から否定されるんだという思い込み。
3つ目は、自分の態度(考え方)がおかしいから親から否定されるんだという思い込み。
どれか1つだけの思いこみを持っている人もいますが、思っているよりも2つ以上の思い込みを持っている人は多いのです。
そしてこの3つの思い込みは潜在的な自己否定を作り出します。
それは何か問題が起こると、「自分が悪い、おかしいから問題が起こった」という考えになって出てくるのです。
それは全く自分が悪くないことであったとしてもです。
普通に考えればおかしな事でも、本人は自分が悪い、おかしいと思いこんでいるのですから結果的に様々な所で違う問題を作り出してしまう原因になるのです。
そして一番問題なのは、自己否定が作り出す問題でまた心が傷ついてしまい、人間不信が強くなるという負のループに陥ってしまうことなのです。