人に愛してもらう為に、相手に合わせて自分を演じていたアリス。
そんなアリスに私は演じるのを止めようと提案したのですが・・・。
「私、努力が嫌いなのに、努力を美点だと思っている感じがするの。」
そんなことをいうアリスに対して私は努力の仕方が間違っていると伝えます。
なぜなら努力は自分が自分を愛するためにするもので、他人から愛してもらうためにする事ではないからです。
するとアリスは「そうかもしれない・・・。鏡は演じていたものが映っていたのかもしれない。演じることが当たり前になって、本当の自分とさよならしたら、いつの間にか誰もいなくなってしまった。そして本当の物も何もなくなっていて、演じているものだけの世界になってたのかも。」
アリス自身が、自分が演じてきたことで本物が何もない事に気づいてしまったのでした。
なので私は、「もう演じなくて良い。そのままのアリスで何の問題もないのよ」と話したのです。
するとアリスを囲っていた鏡が一斉にひび割れ、落ちたのでした。
そしてその中から出てきたのはなんと、サーカスに出てくる鉄の棒で出来たオリだったのです。
そのオリを見たアリスは「今まで何も気づいてなかった。こんなことになっていたなんて!」
するとどこからともなく、違う空間から声がしてきたのです。