生ま変わる事を拒否していた魂。そんな魂が見せてくれた過去世の出来事は・・・
時は日本の江戸時代。
川に二つの死体が見えます。
一つは大人。一つは子供。
魂が言う「子供は私だ。」
”なぜ死んだの?”
「江戸の町に偉い奴が牛耳っている場所があった。そいつがイライラしたという理由で殴られて川に捨てられたんだ。」
何とも言えない悲しさが魂から伝わってきます。
死んだ時に思った。
「なんで自分が・・・なんで自分が・・・。」
”悔しくて、悔しくて仕方なかったんだね。”
「許せねー、許さねー。」
悲しみから怒りへと変わる魂の想いが伝わってきます。
”どうしたら納得できる?”
「父親の遺体をお墓に葬りたい。そして町の偉い奴を皆殺しにしたい!」
”分かった。じゃあそうしよう。私が手を貸すから、一緒に君(魂)の想いを成し遂げよう。”
”具体的にはどうしたらいい?”
「父親と自分の遺体を川原から引きあげたい。」
「その上で偉い奴の嫁と子供、そして取り巻きを含めた8人を川原まで引きずり出して、川原にいる自分(子供)と父親に謝らせたい。」
”分かった。”
”あとは?”
「このきらびやかに見える町を全部燃やしたい。偉そうな奴らがいっぱいいる町は要らない。」
「そして偉い奴を含めた8人を川原で殺す。」
”分かった。”
”自分の思いを成し遂げた気分は?”
「ちょっとすっきりした。あとは父親と共に自分(子)の遺体を木の下に埋めてくれたらいいよ。」
”分かった。”
”これでいいかい?”
「いいよ。」
”じゃあ一緒に空へと戻ろうか?”
「いいよ。」
こうして生まれ変わりたくないといった魂が抱える前世のカルマを解放したのでした。