まっさらな心に刻まれる記憶や刷り込みは、思っている以上に強烈な思い込みを作り上げます。
良い記憶や刷り込みであるなら良いのですが、悪い記憶や刷り込みは人生を前に進もうとするときに足を引っ張るのです。
皆さんは、何かをしようとした時に過去の記憶が蘇って行動できなかったことはないでしょうか?
悪い記憶や刷り込みは、心に不安と恐怖心を作ります。
人は心が傷つくことを何よりも恐れます。
なので一度行動して傷ついた経験がある場合に、同じ行動をしようとすると心が昔の傷を思い出させて行動する事を止めようとします。
また同じように傷つかないために。
しかし人間には意志があります。
心の傷が行動を止めようとした時に、意志が強い場合はそれを振り切って行動させてくれます。
意志によって行動したことが上手く行けば、昔の心の傷にかさぶたが出来ます。
これが成功体験です。
成功体験というかさぶたが出来ると、元あった心の傷は癒され、その後同じ行動をしようとしても、心はもう止める事はしません。
しかし昔の心の傷が過去を思い出させる場合、ほとんどの人は行動できずに諦めます。
この時に出てくるのが思考です。
思考は過去と未来を視るのが得意です。
未来に向けて行動できなかった言い訳を心を護るために思考は考えてくれるのです。
自分への言い訳を。
しかし思考は元来ネガティブなので自分への言い訳は絶対ネガティブになります。
ネガティブな言い訳が増えていくと人間は不安と恐怖が強くなっていき、行動することが恐くなって自分を否定するようになってしまうのです。