あるがままとわがまま⑥

lover ‣心:Heart

あるがままとわがまま⑤で、自分の意見を言わないと依存状態になりやすいと書きましたが、依存状態にならなくとも、意見を言わない人は周りから「良い人」扱いされます。

なぜなら意見を言わない人は結果的に「相手に合わせる」という事をするからです。

クライアントさんで学生の時から良い人と言われてきた人がいるのですが、実際は良い人ではなく自分のあるがままを出せない人だったのです。

子供の頃から自分の思いを言っても聞き入れてもらえず、親の意見で生きてきたクライアントさんは、いつしか自我を押し殺すようになり、周りの顔色を無意識に見ながら周りに合わせて生きるようになってしまっていたのです。

しかし会社に入り、言われるがままの仕事をしていたポジションから自発的に動かないといけないポジションになり、また結婚もして子供がいる生活になった数年の間に何度も何度も「どうしたら良いのか分からない」という状態が訪れるようになったのです。

会社の人や家族から「どうする?どうしたいの?」と聞かれても、自分がどうしたいのかが自分で分からないので混乱するのです。

混乱している中で考えても考えても答えは出てきません。

なぜなら答えは心の中にあって思考に答えはないからです。

心の中にある自分の素直な気持ちはあるがままです。

しかし素直な気持ちを抑えてきた人にとっては「素直な気持ちを出す=愛されない」という思い込みが出来上がっているのです。

しかしこの自分の素直な気持ち(あるがまま)を言うことが出来ないと、いつまで経っても思考が混乱する状態からは抜け出すことが出来ないので、結果的に何もないのに日々疲れてしまうような状態に陥ってしまうです。