能力の話②で、私は神様や仏様は決して優しくないと書きました。
むしろ日々セッションをしながら人の心の闇と向き合っていると、神様や仏様は理不尽だよなぁと思ってしまう事も多々あります。
持って生まれた質や能力、生まれた場所や育った環境、その中で育まれる心の在り方は人を幸せにもし、不幸にもします。
それは神様や仏様が決めたことなのだろうか?と。
生まれてくることに関してスピリチュアルな世界では様々な説が存在します。
その中でも一番よく言われる説が「自分で生まれる場所を決めてきた。」です。
この説は、前世の記憶がある子供から話を聴いたものが多く、書物などに書かれているものも多くあります。
ただ私はこの説にいつも疑問がありました。
なぜなら母親のお腹の中に入る前の話が出来る親子関係って良い関係性だから聴けることなのだと思うのです。
良い親の元、良い環境の所に生まれた子供に聴いているのだから、そういう答えが返ってくるのではないのか?という疑問です。
逆にネグレストや虐待されているような状態の子供に聴いた話は文献や書物の中に入ってないのです。
そう考えると書いてあることには偏りがあるのではないのではないかと思うのです。
なので全ての人が「自分が親を選んできている」とは言い切れないと私は思っていたのです。
だから私は親から嫌な目に合ってきた人たちに、「あなたが親を選んで生まれてきた」とは言えないし、言いません。
でも逆に、苦労する、嫌な思いをする可能性があると分かっていそうな親の元になぜ人は生まれるのか?という疑問が私の中にはずっとあったのでした。