以前にも書いた事がありますが、怒りは溜めてもロクなことはありません。
むしろ怒りはその都度吐き出していかないと心の奥底どころか、腹の奥底にまでどんどん溜まっていくのです。
その場を我慢しておけば・・・やり過ごしておけば・・・怒りの感情は確かに収まります。
しかし怒りを覚えた時の心の傷が無くなった訳ではないのです。
また同じ人に何度も何度も怒りを覚えるほどの嫌な目に合っている場合、心の傷は同じ場所に刻まれていくので、傷はどんどん深くなっていくのです。
そして自分を傷つけてる相手が親などの家族の場合、時間と共に心の傷は大きくなって膿んでいる様な状態になっているのです。
でもこの傷を見せる訳にはいかないので、皆さん必死で隠そうとします。
(傷を見せた所で誰も助けてくれないし、むしろ余計に傷つけられる可能性の方が高いので皆さん隠すようになるのです。)
そして傷を隠すのに協力するのが思考なのです。
思考で自分に言い聞かせ、傷を隠すように心に言い聞かせていきます。
初めはその方法で上手く隠せるのですが、日々傷は大きくなり痛みも出てくるので限界がやってきます。
限界になると様々な形で問題が出やすくなるのです。
この問題は身体の病気という形で出ることもありますが、どちらかと言うと行動や言動で問題が出てくるようになるのです。
分かりやすくいうと、
上から目線で物を言ったり
承認欲求が強くなったり
刺激的なものを求めたり
過食になったり
リストカットしてしまったり・・・
などの普通ではない行動や言動をするようになるのです。
要は心の傷の痛さを違うモノ(刺激や痛み、心の満足度など)で隠してしまうという方向に動いていくのです。
そういうことを繰り返していくことにより、心の奥へ奥へと傷を追いやっていくのです。
しかし心の傷を奥底においやっていくことは、結果的には今現在の生活に悪い影響を与え、悪循環に陥ってしまいやすくなるのです。
なのでそうなる前に怒りをキチンと出して心の傷の手当てをして欲しいと私は思うのです。