心(感情)は本来傷つけば、怒るものなのです。
でも傷つき過ぎた心は、もう怒る感情を出すことさえ拒否するようになるのです。
その結果心に何が起こるか?
「諦める」という感情が生まれるのです。
怒った所でどうしようもない。
何も変わる訳がない。
そんな風に心が思えば思うほど、心が固くなって感情を動かないようにコントロールし、代わりに思考が先行して動くようになっていくのです。
自分(思考)で自分(心)に言い聞かせるために。
しかし心をヒーリングしていく上で、怒りの感情が出てこない状態では本来の自分を取り戻すことは出来ないのです。
なぜなら心(感情)は一つだからです。
嬉しい事や楽しい事だけ感情として出して、悲しい事や傷ついた事だけ出さないなんて芸当は誰も出来ないのです。
喜怒哀楽全てがバランスよく出るのが本来の心なのです。
しかし怒ることを諦めて固まってしまった心は警戒心が強く、そう簡単に感情を出してくれません。
また最近ではアンガーマネジメントと言って怒る気持ちを抑えることが良い様にいわれていたりします。
果たしてそうなのか?と私は思います。
怒りを抑えすぎると実は物凄く弊害が起こるのです。
なので私は「怒ることは大切だ」と怒ることを諦めた心にいつも話すのでした。