インナーチャイルドは、顕在意識と潜在意識の間に存在していると言われています。
潜在意識は、ポジティブで必要な答えを教えてくれる存在、本質になります。
しかしその潜在意識の答えをインナーチャイルドはすり替えるのです。
子どもの時に体験した成功例から、インナーチャイルドは自分の経験したことは正しいと思いこんでいます。
だから潜在意識の答えが自分の答えと違う場合、「意識の為に正しい答えに直してあげる」と思って答えをすり替えるのです。
子供は自分がやっている事は正しいと思って行動します。
インナーチャイルドも心の中にいる子供なので悪気があってやっているのではなく、純粋にその方が良いと思って答えをすり替えるのです。
例をあげるとするなら、子供の頃に両親の仲が悪い場合、子供はいつも親の顔色を伺いながら生活しています。
いつも両親の顔色を伺うことによって、両親の機嫌を上手く取れるようになったら、これが一つの成功体験になります。
この成功体験は、判子を押したようにクッキリと心に刻まれ、インナーチャイルドを形成します。
そんな形でインナーチャイルドが形成されていくと、大人になっても他人の顔色を見て、顔色を伺いながら行動するようになります。
自分とは関係ない他人のことでも、何を考えているかと顔色が気になり、勝手に自分の中で相手の状況を判断して動こうとするのです。
この行動が上手く行けば良いのですが、勝手な自分の思い込みによる行動なので、結果的にやっている事がおかしな行動と思われ、他人から嫌がられることを無意識にしてしまうのです。
その結果、人間関係がおかしくなるのです。
しかし自分では、正しいと思いこんで行動しているので、なぜおかしくなってしまってるのかが自分では分からないのです。
そしてこの状況や状態は、何度でも繰り返し起こります。
インナーチャイルドは成功した事例があるので正しいと思っているので、潜在意識がおかしいと警告を出しても無視して「次こそは成功するはず!」と成功するまで何度も答えをすり替えるからです。
なんでそんなにひつこいの?と思われるでしょうが、子供に柔軟性がないように、インナーチャイルドにも柔軟性は無いのです。
基本インナーチャイルドは思い込みが強いので、一方的にしか物事を見ません。
なので、他人に指摘されたとしても自分は正しいと思い込んでいるので、同じことを繰り返してしまうのです。
だからスピリチュアルの世界では「インナーチャイルドを癒せば物事は変わる。」といわれるのだと思います。