京セラを作った稲盛和夫さんの講和を収めた本「成功の要諦」を読んだ。
30年間の中で稲盛さんの考える経営の素地を語った講和を抜粋したものである。
経営と書くと何か小難しい事を話しているのではないか?と思うかもしれませんが、稲盛氏の考え方はいたってシンプルである。
要は「人生も経営も自分の心が反映されて結果が出る」という考えなのです。ここには「運命は自分で変えられる」という強い想いがあり、「善き思い、善き行動が運命を好転させる」という考えが強くあるのです。
そして全ての判断は「原理原則、人間として何が正しいのかということを基準として物事を判断していく」という想いです。企業や自分の損得ではなく、人間として何が正しいのかということを貫いて判断するということを経営の根幹においていたということを言っておられます。
また経営の話だけでなく、魂の話もされている講和もあります。
「人は何のためにいきるのか」という考えに対しても、人はこの現世に存在していること自体に大変意義があるという考えをもち、お釈迦様が説いた「利他の心」が人間にとって一番大事だと思うとも語られ、その結果「感謝の心が生まれるのだ」と言われています。
稲盛さんの本は何冊か読んだことがあるのですが、この本が一番私の中で一番共感できた本の内容でした。
何が共感できたかというと物事の考え方です。
私がヒーラーの仕事を始めるに当たり、実は自分なりに漠然と考えていたことが3つありました。
1つ目は、人間として何が正しいのかということを基準として物事を判断していくということ。
2つ目は、上記と似てますが、自分の損得は全く考えない。それよりもクライアントさんにとって一番最善な事は何かを考えること。
3つ目は、運命は皆自分で変える事ができる。だから私はクライアントさんの運命を良きものにするためにお手伝いをさせて頂く為にこの仕事をするということ。
上記の考えがヒーリングを始めた頃からあり、今回稲盛さんの本を読んで同じ考えの人がいた!と嬉しく思ったのです。
ましてや稲盛さんは私と同じ考えでキチンと結果を出した人なので、今の仕事を18年もしていてなんですが、私も自分の考えは正しいのだという確証をより得た気がした本の内容だったのです。
ちなみに3つ目の運命は皆自分で変える事が出来るという考えではあったのですが、ヒーリングをしていく中で自分で変える事が困難な人もいると気づいたので、インナーハートヒーリングを作りクライアントさんの善き心がキチンと意識に出るようにヒーリングして自分で運命を変えれるようにしたのです。
そしてこれを書いてて今思い出したのですが、本の中で稲盛さんはこんなことを語っている内容がありました。
自分が経営者としてうまくいったのは、創造主はたまたま自分にそういう才能を与えただけで他に人がいればその人が自分の代わりをしても一向に構わなかったはずだと言われています。
実は私も同じような事を昔から思っているのです。
他者から見たら私は昔からスピリチュアル能力がある人に見えると思います。
でも私も創造主が何かの縁でたまたま私にこの仕事をするようにしただけで、私は私自身にスピリチュアル能力があるのではなく、何かしらのスピリチュアル能力がある人が私に憑いているのでスピリチュアル的なヒーリングの仕事をさせているのだと考えているのです。
なぜなら物心ついた時からお寺と神社で普通の人よりも多くの時間を過ごし、大人になってからもお寺でバイトまでしていたのに幽霊という存在に一度も出会ったことがなく、果ては神様・仏様に対しても都合の良い尊敬しかない私に能力などあるわけがないと思っているからです。
それでも創造主にとって私は何かしら都合の良い存在だったのではと思います。
だから思っていた人生とは180度違う今の仕事をすることになり、飽き性の私がここまで長くやる結果になっているのだから、創造主はきっと何か企んでいるのだと私は勝手に思って今も仕事をしているのです( ̄▽ ̄)